文楽の物語

文楽の物語には、大きく分けて時代物と世話物の2つのジャンルがある

時代物

江戸時代以前の武将の事件を題材にした物語

出世景清

【しゅっせかげきよ】

国姓爺合戦

【こくせんやかっせん】

平家女護島

【へいけにょごのしま】

世話物

江戸時代の庶民の事件に材を取り、恋愛・義理人情の葛藤を写実的に描いた物語

曽根崎心中

【そねざきしんじゅう】

心中天網島

【しんじゅうてんのあみしま】

女殺油地獄

【おんなころしあぶらのじごく】


近松門左衛門と文楽

近松門左衛門は竹本座の座付き戯作者で、その作品数は100以上

日本のシェークスピアと呼ばれる

それまで主流だった時代物に加え、当時起こった心中事件をタイムリーに切り取った曽根崎心中など、のちに世話物と呼ばれる作品で文楽の一大ブームを巻き起こした

その作品は文楽にとどまらず、歌舞伎にも及び、現代の演劇・映画にも取り上げられている

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